気になる表示のウラ側、日本の基準とは?

スーパーやコンビニでよく目にする「ゼロシュガー」や「カロリーゼロ」。
一見、「全く砂糖もカロリーも入ってないんだ!」と思ってしまいますよね。でも、本当に“ゼロ”なんでしょうか?
今回は、「ゼロ表示」のカラクリと日本の基準を分かりやすく解説します。
健康志向の方も、ダイエット中の方も、知っておいて損はない内容です!
「ゼロ」の定義は “完全なゼロ” ではない

実は、「ゼロ」という言葉には、食品表示上の “トリック” があるんです。
日本の食品表示基準では、ある条件〔健康影響がほぼ無視できる範囲〕を満たせば「ゼロ」と表示することが認められています。
【具体的な基準(日本の場合)】
表示 | 実際に含まれていてもOKな量(100gまたは100mlあたり) |
---|---|
カロリーゼロ | 5kcal未満 |
糖類ゼロ(シュガーフリー) | 0.5g未満 |
脂質ゼロ | 0.5g未満 |
ナトリウムゼロ(無塩) | 5mg未満 |
つまり「ゼロカロリー飲料」でも、100mlあたり4.9kcalまで含まれていても「ゼロ」と言ってOK なんです!
「ゼロシュガー」= 砂糖ゼロとは限らない!
「ゼロシュガー」や「シュガーフリー」と書いてあると、「甘くない」イメージを持つ人も多いかもしれません。
でも、実は―― 人工甘味料などでしっかり甘みがついていることがほとんど。
よく使われる甘味料の例

- アスパルテーム
- スクラロース
- アセスルファムK
- ステビア
これらは、砂糖よりも数百倍甘いのにカロリーが低いという特性があります。
そのため、「糖類ゼロ」でも味はしっかり甘いのです。
「糖類ゼロ」と「糖質ゼロ」の違い
なお、「糖類ゼロ」と「糖質ゼロ」は厳密には違います。
「糖類」⇒ ブドウ糖や砂糖など。
「糖質」⇒ 糖類を含むもっと広い概念〔でんぷんなども含む〕。
となります。
「カロリーゼロ」でも飲みすぎ注意?

ゼロカロリー飲料だからと言って、無制限に飲んでいいわけではないようです。
人工甘味料には賛否があり、過剰摂取で腸内環境への影響や甘味の感覚の乱れが懸念されることも。
さらに、ゼロカロリー食品に安心感を抱き、その反動でつい高カロリーな食品を多めに摂ってしまう人も少なくないとされています…
そのため、「ゼロ」や「フリー」という言葉には、消費者を安心させる力があるので、その裏には法律で定められた“基準”があり、完全なゼロではないことを知っておくことが大切です。
最後にチェック!食品選びのポイント

- 「ゼロ表示」でも完全に含まれていないわけではない。
- 「成分表示」を見るように心がけよう!
- 人工甘味料の摂取量に気をつけよう!
- 「ゼロだから安心」と過信せず、バランスのよい食生活を!

