何の魚の卵…?
鮮魚店やスーパー、デパートなどに行くと、魚の卵と思われるものが色々売っていますが、なんの魚の卵なのでしょうか…?
魚の卵の分類方法
魚の卵は大きく、「浮性卵〔水に浮く〕」と「沈性卵〔水に沈む〕」に分類されます。
浮性卵はさらに、分離浮性卵〔バラバラと海水に浮く〕と凝集浮性卵〔塊になって海水に浮く〕に分かれます。
そして、沈性卵も非粘着性沈性卵〔粘着性がない〕と粘着性沈性卵〔粘着性がある〕に分かれます。
たらこ
- スケソウダラ(スケトウダラ)、マダラも含まれることがある
- 約200万~500万個の卵を産む
- 分離浮性卵
からすみ
- ボラ
- 日本三大珍味
- 約200万個の卵を産む
- 分離浮性卵
キャビア
- チョウザメ
- 世界三大珍味
- 約数十万~100万個の卵を産む
- 粘着沈性卵
- チョウザメはサメの仲間ではない
かずのこ
- ニシン
- 約50,000~80,000個の卵を産む
- 粘着沈性卵
- 子持ち昆布は、ニシンが卵を産みつけた昆布の塩漬け
とびっこ(とびこ)
- トビウオ
- 島根県の県魚
- 約10,000~20,000個の卵を産む
- 粘着沈性卵
トビウオは、どうして飛ぶ必要あるの…?何かから逃げているのか…
すじこ
- サケ、マスなどのサケ科
- 約3,000~4,000個の卵を産む
- 非粘着性沈性卵
いくら
- すじこをバラしたもの
- イクラー=ロシア語で魚卵の意味
ブリコ
- ぶりの子ではなく、ハタハタの卵
- 秋田県の県魚
- 約1,000~2,000の卵を産む
- 粘着沈性卵
ちょっと余談ですが、
マンボウは他の魚類に比べても産卵数が群を抜いて多く、
約2憶~3億個の卵を産むのですが、その中で大きく成長できるものはほんの数匹だということです。
きびしい世界ですね…