鏡開きの意味と由来

お正月が終わるころに耳にする行事に「鏡開き(かがみびらき)」がありますが…
- 鏡開きはいつ?
- そもそも何をする日?
- なぜ、包丁で切ってはいけないと言われる?
- 鏡割りとは違うの?
などと、意外とあいまいな事も多いのではないでしょうか…?
今回は、2026年の鏡開きの日付から、意味・由来、作法、鏡割りとの違いまでを、初めての人にも分かるように解説します!
2026年の鏡開きはいつ?

先ずは、2026年の鏡開きですが 1月11日(日)になります。
これは関東を中心とした、現在もっとも一般的な日付となります。
地域によって鏡開きの日に違いがあるの?
実は、鏡開きの日は地域によって少し異なることもあるのですが、
- 関東地方 ⇒ 1月11日
- 関西地方・一部地域 ⇒ 1月15日または20日
これは、かつての武家文化や暦の考え方の違いが影響しているのですが、現在は全国的に1月11日が主流と考えて問題ないとされいます。
地域によって鏡開きの日に違いがある理由

鏡開きの日付は、もともと全国で統一されていたわけではなく、地域の風習によって異なっていました。
その違いがはっきりした背景には、江戸時代の社会構造があります。
関東地方では、江戸幕府を開いた徳川将軍家が「1月11日」に鏡開きを行っていたことから、武家社会の影響を受け、この日付が定着しました。
一方、関西地方(京都・大阪周辺)では、武家文化よりも公家(朝廷)文化や寺社行事、農村や商家の暮らしが重視されていました。
そのため、正月行事の区切りとされる小正月(1月15日)や、商家で大切にされた二十日正月(1月20日)に鏡開きを行う地域が多く残ったのです。
鏡開きとは何をする行事?

鏡開きとは、お正月に飾った鏡餅を下げて食べる行事です。
ポイントは「神様を送る」こと
鏡餅は、年神様(としがみさま)が宿るとされる特別なお供え物です。
鏡開きは、
お正月に来てくれた年神様を見送り、その力を分けてもらう
という意味を持っています。
そのため、食べること自体が縁起の良い行為とされているのです。
鏡開きの由来|なぜ「鏡」なの?

「鏡」は神聖なもの

「鏡」という言葉は、三種の神器の八咫鏡(やたのかがみ)〔天皇の正統性を表す神聖な鏡〕にも通じる、神聖な存在を表します。
丸い鏡餅の形は、
- 鏡
- 太陽
- 円満
などを象徴しており、家族円満や一年の無事を願う意味が込められているのです。
鏡開きは、なぜ包丁で切らずに「割る」の?

鏡開きで最も有名なルールが、包丁で切ってはいけないという点です。
鏡餅を「切る」は縁起が悪い?

日本では古くから、
- 切る=縁を切る
- 切る=命を断つ
といったイメージがあり、正月行事では避けられてきました。
そのため鏡餅は、
- 木槌(きづち)
- 手
- 割る・砕く
といった手段で処理した方がいいと言われています。
鏡開きに「開く」という言葉を使う理由

鏡開きは、本来は「割る」行為ですが、あえて
割る → 開く
という前向きな言葉に言い換えています。
これは、
- 運を開く
- 未来を開く
といった縁起担ぎでもあったのです!
鏡開きと鏡割りの違いとは?

鏡開きは、正月に年神様へ供えた鏡餅を下げ、木槌などで割って食べる年中行事で、無病息災や家内安全を願う意味があります。
先ほどもお話ししましたが、「切る」「割る」は縁起が悪いとされるため、「運が開く」に通じる「開く」という言葉が使われます。
一方で鏡割りは、酒樽や餅の丸いふた(鏡)を木槌で割る行為そのものを指し、結婚式や開店祝いなどの祝いの儀式として行われます。
本来は「割る」行為ですが、縁起を担ぐ場では「鏡開き」と言い換えられることもあります。
つまり、鏡開きは神事・年中行事、鏡割りは祝宴の演出という点が大きな違いです。
鏡開きのお餅の縁起がいいとされる食べ方

① おしるこ・ぜんざい

最も定番で縁起がいい食べ方です。
小豆の赤色には魔除けの意味があり、「一年の無病息災を願う食べ方」とされてきました。
② 雑煮

地域色が出る食べ方ですが、正月に引き続き雑煮にして食べることで、年神様の力を体に取り入れるという意味合いがあります。
③ 焼いて磯辺・きなこ

香ばしく焼いた餅を、海苔+醤油(磯辺)や きなこ などで食べる、昔から親しまれてきた食べ方です。
特に大豆(きなこ)は五穀の一つで、豊作祈願につながります。
食べ方で避けたほうがよいとされることは?
食べ残すことは、年神様の力を無駄にするという考え方があるため、避けたほうがいいとされています。
※あくまで昔の考え方なので、現代では無理のない範囲で!
まとめ| 鏡開きは一年を気持ちよく始めるための節目!

鏡開きとは、ただ鏡餅を食べるだけの日ではなかったようですね…
- 正月を締めくくる
- 年神様に感謝する
- 新しい一年を穏やかに始める
そんな意味を持つ、日本らしい行事だったのです。
2026年の鏡開き1月11日です。形式にこだわりすぎず、意味を知って行うだけでも、行事はぐっと身近になります。
今年は、鏡餅に込められた願いを思い出しながら、ゆっくり味わってみてはいかがでしょうか?






