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レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの製造方法の違いを比較!どちらがおすすめ?

機械・技術

「レギュラーコーヒー」と「インスタントコーヒー」の違い



レギュラーコーヒーはより豊かな味わいを求める人に向いていますが、少しだけ手間や時間がかかります。一方、インスタントコーヒーは手軽で簡単に準備できて忙しい人には適していますが、風味や深みはやや劣る場合があります。



同じコーヒーなのにどうしてこのような違いが出るのか…?



それでは、それぞれの製造過程を比較して見ていきましょう!



レギュラーコーヒーの製造方法





先ずは、レギュラーコーヒーの製造方法から見ていきましょう!


【収穫・洗浄】


コーヒー豆はコーヒーの木〔アカネ科コーヒーノキ属〕からできます。


そして、赤くなったてきたコーヒーの実(コーヒーチェリー)を一つずつ収穫します。



【脱肉】



コーヒーの実は果肉や果皮で覆われているため、大量の作業をする際には機械などを使い、果肉や果皮を取り除いてパーチメントコーヒー〔パーチメント(内果皮)という皮が付いた種〕という状態にまでします。普通、1つの実に2個の種が入っています。


そして、洗浄します。


【乾燥】


洗浄された豆は、日光や乾燥機を使用して乾燥させます。


湿気を含んだままの豆はカビや菌の繁殖を促進しやすく、品質を損なう可能性が高くなるため乾燥することで豆を長期間保存できるようになります。



そして、豆が十分に乾燥すると、薄皮のパーチメント(内果皮)は豆から剥がれやすくなるので、その膜も取り除き、グリーンコーヒーと呼ばれる焙煎に適した状態にします。



【焙煎(ロースト)】



乾燥した豆は、焙煎(ばいせん)〔コーヒー豆などを加熱処理して風味や香りを引き出す工程〕と呼ばれる方法で加熱されます。

〔左が焙煎前、右が焙煎後〕



この際、焙煎の温度時間などの度合いによってコーヒーの風味や色が変化します。




一般的に浅煎り(あさいり)〔焙煎の時間が短い〕は酸味が強く中煎り(ちゅういり) → 深煎り(ふかいり)に向かって苦味が強くなり、豆の色は濃く、豆が膨らみ空洞ができて軽くなっていきます。


※焙煎された豆の状態で販売される場合はここまでです。


【ブレンド】



違う種類のコーヒー豆を混ぜ合わせる作業です。それにより用途に合った味を作ります。



【粉砕(グラインド)】



焙煎・ブレンドされた豆は、細挽き(ほそびき)、中挽き(ちゅうびき)、粗挽き(あらびき)など飲み方に合わして粉砕され販売されます。



≪細挽き≫


エスプレッソ、水出しコーヒー(コールドブリューコーヒー)など

≪中挽き≫


ペーパードリップ、コーヒーメーカーなど

≪粗挽き≫


フレンチプレス、パーコレーター〔アウトドア用品〕など

インスタントコーヒーの製造方法



次に、インスタントコーヒーの製造方法です





【収穫・洗浄・乾燥】



コーヒー豆を収穫し、レギュラーコーヒーと同様に洗浄して乾燥させます。



【焙煎】



洗浄され乾燥した豆は焙煎されます。この段階で、コーヒー豆が風味と色を持つようになります。



【ブレンド】



違うコーヒー豆を混ぜ合わせ用途に合った味を作ります。



【粉砕(グラインド)】



焙煎・ブレンドされたコーヒー豆は粉砕され、コーヒー粉になります。



【溶解】



粉砕されたコーヒー粉は大きなタンクに入れられ、熱いお湯で溶かされコーヒーの液体となります。



【抽出・濃縮】



その後、溶解されたコーヒーは抽出機により濃縮されます。この作業により、水分が一部取り除かれて濃縮されたコーヒーエキスが抽出されます。


【凍結乾燥】もしくは【噴霧乾燥】


【凍結乾燥(フリーズドライ製法)】

フリーズドライ製法の場合は、濃縮されたコーヒーエキスは凍結乾燥装置に送られます。ここで、コーヒーエキスを凍らせ、真空状態で水分を蒸発させます。それにより、固体のインスタントコーヒーが作られます。


フリーズドライ製法は熱を加えない分、他の製法に比べ風味が飛ばないメリットがあると言われます。



【噴霧乾燥(スプレードライ製法)】

スプレードライ製法の場合は、濃縮されたコーヒーエキスを高温で乾燥した空気の中に噴射されます。


それにより、エキス中の水分が蒸発して乾燥したコーヒー粉末が生成されます。


スプレードライ製法は、他の製法と比べ効率的な方法である為、大きな工場などがある場合は安価に作ることができる製法となるようです。




レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの製造過程の違いまとめ




レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの製造過程の違いを簡潔に表形式でまとめました。

項目レギュラーコーヒーインスタントコーヒー
原料焙煎したコーヒー豆焙煎したコーヒー豆
加工①(焙煎)豆を焙煎(加熱)豆を焙煎(加熱)
加工②(粉砕)豆を挽いて粉にする(中細挽きなど)豆を挽いてから抽出に使用
加工③(抽出)飲むときにお湯で抽出工場で大量のコーヒー液を抽出
加工④(濃縮・乾燥)抽出後すぐに飲むコーヒー液を濃縮し、乾燥(フリーズドライやスプレードライ)して粉末化
最終形態粉状のコーヒー豆(抽出前)即席で溶ける粉末(抽出済み)
飲むまでの手順豆を抽出器具でドリップやプレスして淹れるお湯に溶かすだけで飲める




『レギュラーコーヒー』は焙煎(加熱)された豆を粉砕し、淹れる〔コーヒー豆の成分を抽出〕ことで飲むことに対し、『インスタントコーヒー』は製造の過程で既に一度お湯に溶かされ、コーヒー成分を濃縮・抽出・乾燥した物にお湯を注いで飲むということになります。


そのため、見た目は似ていますが味や香りなどにも違いが出て来るというわけだったのです!



「レギュラー」と「インスタント」のカフェイン量はほとんど変わらない。



ちなみに、


レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーのカフェイン量になりますが、製造過程は違うものの、ほとんど変わらないそうです

若干、レギュラーコーヒーの方がカフェインが多いとは言われますが、数杯程度ではほとんど変わらないぐらいなんだそうです!





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