コオロギと便所コオロギの違いとは…?
もしかしたら、若い方は聞いたことがないかもしれませんが…
通称、便所コオロギと呼ばれる、田舎などにある昔ながらの便所や、薄暗くて湿った所などに出てくる、コオロギに似た昆虫がいるのですが、
何がコオロギとは違うのでしょうか…?
コオロギ
昆虫綱 バッタ目 キリギリス亜目 コオロギ上科
世界中に約2,000種のコオロギがいると言われています。
寿命は約1年。
2枚の翅(はね)〔1枚はヤスリの様な翅〕をこすり合わせ、その摩擦によってコロコロと綺麗な音を鳴らします。
けれども、鳴くのはオスのみでメスは鳴きません。
オスのコオロギは、メスを寄せ付けるためだったり、自分の縄張りを主張するため、そして、別のオスが近づいてきた際の威嚇で鳴く場合もあり、威嚇での鳴き声は、コロコロではなくキッキッキリ…に近い音になります。
ただし、翅はあるものの飛ぶことはできないので羽ばたくだけなのです…
秋の夕暮れ時、木の上で鈴虫のような鳴き声なんの虫…?近年急増中の外来種です…
ちなみに、オスとメスの見分け方ですが、
産卵のための、針のような産卵管がついているのがメスになります。
カマドウマ(通称:便所コオロギ)
昆虫綱 バッタ目 カマドウマ科
世界中に1,000種以上のカマドウマがいると言われています。
夜行性で、小さい昆虫や、死骸、植物や菌などなんでも食す雑食の昆虫です。
寿命は約2年。
日本では昔、かまどの近くによく出現し、バッタ以上の跳躍力があり、飛び跳ねた様子が馬のようだったため、カマドウマ〔かまど+馬〕というように名付けられたそうです。
しかし、コオロギとの大きな違いは、カマドウマには翅(はね)がないので鳴くことができません…
そして、人間にとってほとんど害はないのですが、見た目と動きが気持ち悪いということで、不快害虫として扱われてしまっているのです…
ちょっと、不憫にも感じてしまいますね…
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