2025年の冬至はいつ?かぼちゃを食べる理由とゆず湯の由来をかんたんに解説!

歴史・文化

冬至(とうじ)とは…?

 

 

冬至(どうじ)とは、

 


「一年で太陽が出ている時間が一番短い日」のことで、逆の言い方をすると「一年で夜が一番長い日」ということになります。

 


毎年だいたい12月21日~12月22日頃が冬至になり、『今年2025年12月22日が冬至』になります。

 

 

冬至は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつ

 

 

 

冬至という言葉についてですが、二十四節気(にじゅうしせっき)という昔に使っていた暦(こよみ)からきています。




太陽の黄道(こうどう)〔地球を中心として見たとき太陽が動いているように見える道筋〕に合わせて 1年を四季〔春、夏、秋、冬〕に分け、さらに四季を6つ計24〔1年を約15日ずつ〕に分けた一つ『冬至』があります。

 

どうして冬至に『かぼちゃ』と『ゆず湯』?

 

 

冬至と聞くと、かぼちゃゆず湯を思い浮かべる方が多いと思いますがどうしてなのでしょうか…?

 

 

かぼちゃを食べる理由は栄養価が豊富であるのと長期保存

 


かぼちゃはとても栄養価が豊富〔β‐カロテン、カリウム、ビタミンC、Eなど〕な緑黄色野菜で、血行良くし、免疫力を上げるなど風邪を引きづらくする効果があります。





そして、かぼちゃをカットしなければ、長期保存が可能な食べ物でもあるのです。





現在は、真冬でも輸入や温室野菜などで色々な野菜がそろいますが、昔は秋の収穫のあと、保存ができる野菜は限られる為、特に重宝されていたということなのです。

 

 

そのため、寒い冬を乗り越える栄養をつけるためかぼちゃを食べたところから、このような仕来たりがはじまったと言われています。




かぼちゃにはどんな栄養がある?

 

〈β‐カロテン〉

体のなかでビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康を維持、免疫強化などの働き。

〈カリウム〉

ミネラルのひとつ。塩分の摂り過ぎを調節するなどの働き。

〈ビタミンC、E〉

抗酸化作用(こうさんかさよう)〔皮膚や血管などの老化を防ぐ〕、血行を良くするなどの働き。

 



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ゆず湯に入る理由とちょっとした語呂合わせ

 

 

大昔には、強い香りは邪気を祓う(じゃきをはらう)〔 病気を起こす悪い気を払う〕と考えられていた為、禊(みそぎ)〔けがれを清め、心身を新たにする行為〕として香りが強いゆず湯に入って体を清めていたこともあったそうですが…

 


現在では、ゆず湯による様々な効果が分かっています。

 

例えば、



血行が促進され体が温まることもあり風邪を引きにくくする効果や、ゆずの皮にはビタミンCが豊富に含まれているので、肌のトラブルに対する効果。その他、ゆずの香りによるリラクゼーション効果もあります。

 

 

それと、ちょっとした語呂合わせもあるようで、

 

『冬至(とうじ)』 と 『湯治(とうじ)〔温泉に入って病気を治療すること〕

『柚子(ゆず)』 と 『融通(ゆうずう)〔とどこおりなく通じること〕

 


『湯治によって融通よく…』なんていう言い伝えもあるそうです。

 

 

冬至の七種(ななくさ)と『運盛り』の食材!

 

 

後に『ん』が付く食べ物を食べることにより運(うん)がつくということで、運気上昇幸福になると言われています。

 

  1. 南瓜(な)〔かぼちゃのこと〕

  2. 人参(に

  3. 蓮根(れ

  4. 寒天(か

  5. 銀杏(ぎ

  6. 金柑(き

  7. 〔うどんのこと〕

 



なんと、この冬至の七種すべてには『ん』2つずつ付いているため、『運盛り』の食材と言われています。




冬至は『死に一番近い日』って本当⁉

 

 

大昔、冬至を『死に一番近い日…』とされていたそうです。

 


それは冬至の頃になると、太陽の日差しが短くなることで、寒さも厳しくなるので、植物も育たなくなり、獲物を捕らえることも出来なく必然的に食材も少なくなります。

 

そのため、太陽が生まれ変わる日とされており、生命が終わって人間の魂も一時的に仮死する〔死んだような状態〕と考えられていたそうです。

 

この日を境に日差しはだんだんと長くなっていくわけですが、そんな寒い冬を乗り越えるためだったり、不安から逃れるために、様々な風習や験担ぎ(げんかつぎ)などが生まれたのかもしれませんね。

 

ちなみに…

 


冬至のことを別の言い方で『一陽来復(いちようらいふく)ともいうそうなのですが、冬が去って春が来る。悪いことが続いた後に、物事が幸運へ向かうなどの意味があるということです。

 

 

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